『 卯辰山の金沢動物園 』
この動物園は大正12年(1923年)頃から卯辰山の登り口にあって、
帰厚坂(下の坂)を降りてきた所にあった。私の記憶によると規模はあまり大きくなく、主として小動物を集めていたと思う。大正14年(1925年)10月13日に経営者の田口秀弘が動物園の拡張と付帯事業の経営を目的として、石川助次郎、奥村信猛、芦原温泉の宮崎高十郎、和倉温泉の樋爪退助らが発起人となった。資本金は3万円で、株式は1株20円で700株は発起人が引受け残り800株を公募した。
金沢動物園がいつまで開かれていたかは記憶にないが。現在敷地の入り口に門柱があり”田口”という表札があり、”私有地につき立入禁止”の標識が残っていた。
(参考資料)
「浅野川年代記」、十月社(1990)